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zoom RSS 憲法を砥石に自らを研磨する

<<   作成日時 : 2015/07/21 11:59   >>

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 19日(日曜)の道新2面、大西隆雄編集委員がまとめた「異聞風聞」欄を読んだ。「日本国憲法が危ない」、と考えていた人がやっぱりいたのか。今年1月、急逝した函館市出身の憲法学者、奥平康弘さん(享年85)だった。

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 大西さんによると、奥平さんは生前、よく「憲法は『未完のプロジェクト』です」と話していた、という。憲法は単に文字で書かれた条文ではなく、その理念を社会の中で生かし、活用するプロセスだという。主体となるのは私たち主権者であり、世代を超えて憲法の「いい物語を紡いでいく―これが奥平さんの憲法観だった。

 憲法が施行された1947年5月3日の翌年の5月に生まれたキタは文字通り、憲法に守られてぬくぬくと67年を生き、平和と繁栄を享受してこんにちに至った。憲法を骨の髄まで愛し、肯定はするが、その理念を社会の中で生かし、活用する努力をしてきたか、と問われてば、「もちろん!」と即答する自信はない。
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▲憲法の「憲」を色紙に書いてみた。権力者の恣意的な権力行使にタガをはめるという意味を持つこの字は中国古代に生まれた。12月に発表される今年の「漢字一字」になるかもしれない、とキタは予想しています

 占領軍の押しつけ憲法だから日本国民による自主憲法にせねばならぬとか、専守防衛はお花畑の平和論などという右からの攻撃を明快に論破する雄弁を私自身、「常時携帯」しているわけではなかった。

 自分の言葉でいうなら、日本国憲法を「砥石」にして我が身、わが精神、わが頭脳を実践的に鍛えるプロセスをおろそかにしてきた、という反省がある。

 私の怠慢をしり目に、戦前回帰をもくろむ改憲論者たちは、臥薪嘗胆、あらゆる機会を狙って「白を黒」と言いくるめる反知性的詭弁を磨いてきたイメージが私の脳裏に浮かび上がる。

 古くは「自虐史観」、少し前からは「積極的平和主義」、こんにちの「平和安全法案」−これらのイディオムはすべて実態とは正反対のネーミングが施されて登場してきた。

 牧歌的護憲主義者たち(わたしが最たるもの)が、300数十万人の犠牲と引き換えに得た新憲法に抱かれてぬくぬくと太平の夢をむさぼっている間に、向こう岸にいる人たちは、ナチズムさえ、詭弁を磨くヤスリにして、平和憲法を破壊するための牙を磨き続けてきたことに気付くのに鈍感すぎた。

 その集大成の始まりが、一連の”戦争法案”の衆院強行採決だった。

 反省ばかりしていられない。

 奥平さんはいう。

 「蹴りつけられたボールは蹴り返せ」 

 「憲法を壊そうというボールが政治から飛んできた。これを市民の力で蹴り返そうという奥平さんの呼びかけだった」(異聞風聞より)。

 未完のプロジェクトの隊列に、遅まきながら加わろうと思う。


 

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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