感謝カンレキ雨あられ @アジア群島人

アクセスカウンタ

zoom RSS 玉袋筋太郎君で思い出すこと。

<<   作成日時 : 2015/02/11 18:54   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 お笑い芸人で」「玉袋筋太郎」という名の人がいることを初めて知った。Yahoo!のポータルサイトで見た。NHKの番組クレジットに初めてその名前で掲載された、という他愛ないニュースだった。それまでは「玉ちゃん」と仮の名で書かれていたのが、ようやく本物の芸名がNHKで解禁された、と本人もいたく喜んでいるらしい。それを読みながら、43年前、新聞記者駆け出しのころのある取材を思い出した。


画像玉袋筋太郎氏(インターネット画像より拝借)

 稚内支局員だった1972年秋。まだ韓国とソ連(当時)間に国境がなかったころ、ソ連領海内で拿捕された韓国漁船の船長が何年ぶりかに釈放されて、国交のある日本の海上保安部の巡視船に引き渡され、稚内港に上陸した。

 当時としてはめずらしいことだったので、岸壁に係留された巡視船の中で記者会見が行われ、新人記者のキタも出席した。長らく囚われの身だった船長に地元記者のだれかが、「今一番だれに会いたいか」と聞くと、当時50歳代だったと思う船長は流暢な日本語で「家内に早く会いたい」と答えた。当然のことながら「奥さんのお名前は?」という問いが続いた。

 船長は「ちょっと、言いにくいのですが」と言って一呼吸。意を決したように「カネの金にタマゴの玉、こどもの子です」と、答えた。

 まじめな会見だったので、その場にいた朝毎読、道新(わたし)、地元の日刊宗谷、稚内プレスの記者たちはそのままメモをした。だれも吹き出さなかったのはさすがだった。

 会見が終わって巡視船から辞去するとき、読売の戸草内さん(故人)が「いやあ、日本語うまかったなあ」と言ったのを今も記憶する。

 当時50歳とすると、1922年生まれ。1945年解放前に日本語教育をたっぷり受けた世代だから、日本語が話せるのは当然のことだった。まことに申し訳ないことではあるが。

 キタは80年代に入って韓国語を習い始め、87年秋からソウル駐在記者の道を歩み始めるのだが、稚内にいたころはそんな将来を夢にも思い描いていなかった。

 韓国人は自分両親や祖父母の名前を聞かれると、決してずばり、たとえば「昭男」といわずに「昭和のショウ、男女のダン」という風に字の解釈を相手に伝えることを、韓国勤務時代に知った。儒教精神の伝統である。

 船長はその習慣からか、聞かれていないうちに自然に字の解釈をしたのか。日本の新聞には「オクチャ」という韓国語読みではなく、漢字が表記されると思ったのかも知れない。

  韓国ではだいぶ前から自分の名を漢字で書けない、書かないのは当たり前のことになっていて、今ならこんなやり取りにはならならないだろう。

 船長さんの名はとっくに忘れたが、会ったことのない奥さんの金玉子(キム・オクチャ)さんの名前は忘れられない。女性の名に「子」をつけたのも日本植民地時代の落とし子だった。
 
 ところで、玉袋さんのことだが。

 なぜこんな異例な芸名になったのか、 ウィキペディアで調べてみた。

 名づけ親は師匠のビートたけしだという。
 「シロマティ」、「蟻の門渡哲也」、「玉袋筋太郎」のうち一つを選ぶことになり、やむなくかどうか知らないが、玉袋ー」を選んだという。

 師匠は根性を試したのかもしれないが、ひどい話ではある。キタは玉ちゃんのことはぜんぜん知らない。テレビで見たことがあるのかもしれないが認識はない。

 いずれにせよ、お堅いNHKが何度も番組に起用していて、本j人の名前(たとえ芸名であっても)を名乗らせない非礼をようやく改めさせるだけの芸の力を持っている、ということだろう。今回の快挙を素直に祝福してあげましょう。

 玉袋筋太郎君、がんばれ。

 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


    
玉袋筋太郎君で思い出すこと。 感謝カンレキ雨あられ @アジア群島人/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる