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zoom RSS 道新学芸部員だったころ

<<   作成日時 : 2014/11/08 11:42   >>

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 きのう、キタラでアマチュア男声合唱団「ススキーノ」の公演を聴きに行った時、懐かしい人の姿がステージにあるのを見た。同合唱団の団長として89人の海千山千のおっさんたち(失礼!)を束ねる圓山彬雄(よしお)さん。いまでは北海道を代表する建築家でもあります。

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圓山彬雄著「北国のいい家いい住まい」と道新出版局伊藤直紀デスク(1995当時)の添え書き

 知り合ったのはキタが北海道新聞学芸部の若手記者として「住まい」を担当していた1980年ごろ。学芸部記者は記事も書くが、ジェネラリスト(記者)には書けない専門的な立場から記事の執筆を社外筆者に依頼するさい、新聞社側のコンセプトや読者にわかりやすい表現方法を説明して、執筆をお願いする。出来上がった原稿を点検して、第一読者としての意見を述べる。わかりにくければ、添削していただく。そんな仕事がありました。

 当時、北海道の家づくりは、高断熱の暖かい家をめざして技術革新が進んでいた時代。家庭面週1回の「住まい」欄でもどちらかと言えば、ソフトよりハード重視の紙面づくりをしていました。

 キタが担当する前の先輩記者たちはハード面での企画に強い人たちでした。住まい欄(当時は建築面と呼んでいた)の記事は「ハード面」ではあらかた書き尽くされた。これからはソフトだ、とキタは思ったようでした。

 当時はまだパーソナルコンピューターが普及しておらず、ハードとか、ソフトとかいう言葉はなく、今から思えば漠然とそんなことを考えていたということです。


 圓山さんは1942年生まれ。著書のひとつに1995年、北海道新聞者から出版された「北国のいい家いい住まい」というエッセイ集があります。キタの次の「住まい」欄担当だった伊藤直紀君が後年、出版局デスクになった時、圓山さんに出版を依頼したのでしょう。

その前文にこんな表現が書かれています。長いが引用します。

 (前略)(建て主と)どのような住まいをつくろうかと話し合う中で、「住まいをつくるということは、これからの暮らしをつくることである。自分たちに合った住まいをつくるためには、自分たちの暮らしを考えることである」と思うようになった。
 この考えに、興味をもった北海道新聞の喜多記者の勧めで、北海道新聞家庭面に「住まいの雑記」というコラムがつくられ、住まいやあ暮らしについてのエッセイを書くことになった。わたしの書いた分が百編以上になった。これをまとめて出版したらーということになった。


 上梓されたとき、道新出版局のデスクの伊藤直紀君から、1冊届いた。学芸部を83年に出て以来、忘れていたことをいろいろ思い出した。圓山さんが「注文の多い」生意気な記者を憶えておいてくれたことを嬉しく思いました。


 昨日、コンサートの冒頭、団長としてユーモアを交えてあいさつされた圓山さん。頭はすっかり白くなったけれど、柔和な笑顔の中に毅然たる「住まい」へのこだわりを見せていた若き日の圓山さんを彷彿させる、爽やかな姿でした。

 

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
最近は、本業でない男声合唱団ススキーノの団長とばかり紹介されていますので、「住まいの雑記」の話は、懐かしいです。おかげで、そろそろ二冊目掛からないと間に合わないという気になりました。三年経つと後期高齢者になりますから。
マルさん
2014/12/15 20:24
マルさん、コメントありがとうございます。北海道の住まいもずいぶん変わりました。しかし、振り返ってみますと、ここ30年の北方建築が、時代の流れに耐えうる、社会のストックになりえたか、と問うてみると、全体的には、相変わらずフローでしかないようにも思えます。時がたてばたつほど、輝きを増す「家」を残す発想と実践がもっと必要ではないか、と最近思っています。どこまでいってもド素人考えですが。
キタ
2014/12/16 16:42
二十五年経っても、美しく、しっかりしている建築を表彰する日本建築家協会の二十五年賞を、今年もらいました。内地には、ないブロック二重積みの住宅ですが、このシリーズは、他にも沢山元気な住宅も、あるます。さいきんは、相対的に高いものになってしまい、なかなか創る機会が、ありません。外装だけでも、ブロックの美しさを残そうと思っております。
マルさん
2014/12/17 12:11

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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