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zoom RSS 気に入る事実の寄せ集めでよいのか

<<   作成日時 : 2014/03/08 14:55   >>

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 2月26日に「『呆韓論』に呆然となる」のタイトルでブログを書いたら、同書の著者が反論のようなものを「ZAKZAK」というサイトに掲載していることを知りました。自著への書評が出たら、いちいち、その読み方はおかしい、と著者が読者にクレームをつけるのもどうかと思うが、クレームが的外れと思えるところもあるので、そのまた感想文を書こうと思います。

 「韓国という国家の国情に関する事実についても書いてはいけないことがある、と(喜多が)主張しているのだ」と「呆韓論」著者は断定的に書いています。

 そんなこと、書いたつもりは全くありません。
 どんな国にも政治や社会の病巣があるし、その国の長い歴史に培われ、民衆からはさほど異常なこととは思われていない社会習慣や思考方式が、異文化の他国のモラルに照らすと到底許せないと思える事象もあります。

 他方、日本には日本の政治的、社会的病巣があり、隣国から見れば、とんでもないことがあることも韓国特派員経験のある著者には先刻ご承知でしょう。
  事実だからといって、日本の側から見て許せない「事実」だけを羅列するのは果たしてファアなことか、というのが本書への読後感でした。


 それから、韓国側のマスコミにこれだけ過激な、日本人から見れば理不尽な反日報道、論説がある、というのなら、日本の側ジャーナリズムはどうか。また「ヘイトスピーチのプラカードにどんなこと書かれ、東京の繁華街のコリアタウンなどと呼ばれているところでどんなことが行われているか。 著者は当然ご存じでしょう。

 著者の文に「この人は韓国のスムーズな民主化へのソフトランディングを願い、日韓関係の改善に期待をかけながら、取材活動したそうだが(中略)外交官ならいざ知らず、ブン屋としては基本姿勢から間違っているのでないか」。「新聞社にしろ、通信社にしろ、ブン屋の基本姿勢は自分の懸念や期待とは離れて、事実を伝えることに尽きるはずだ」とあります。

 通信社のことははよく知りませんが、新聞記者は「それは書くに値する事実か。あるいは何を書いてなにを書かかざるべきか、常に選択する自分がいます。恣意的な選択ではなく、取材の積み重ねに裏打ちされたバリュー判断による選択です。そこには当然、記者の情報リテラシーが働きます。ライティングマシーンでない限り、記者自身の世界観や、メディアの中立性を含む所属社の公分母としての新聞綱領などが記者の情報リテラシーに作用しているのは否定できません。

 とりわけ、新聞の外電記事(自社もの)にはすべて記者の署名があるのは無数の情報から選び取った事実で構成した記事を筆者の責任のもとに書いたことを明確にする役割も果たしてします。

 「事実を書く」はもちろん新聞記者のいろはであり「公理」ではありますが、事実を書くことに尽きる、と言ってしまってもなんの説明にもなりません。

 「呆韓論」についていえば、著者のジャーナリズムの信念であるらしい「基本姿勢は自分の懸念や期待とは離れて、事実を伝えることに尽きるはずだ」とは似ても似つかぬ、著者の懸念や期待に裏打ちされた構成になっているように思います。

 帯の「これでも まだあの国につき合いますか」は「もうあの国とつきあわない方がよい」と反語的にメッセージ=期待=を送っている、と判断できます。

 通信社記者時代の信念、基本姿勢をすっぱり捨ててよいというのだろうか。わたしの希望とすれば、著作の際のコンセプトが「それでもあの国と付き合っていかねばならぬ」だったらよかったのになあ、です。そういうコンセプトがあれば、選択する「事実」も違ってきたのではないか、と思うわけです。

 わたしにはいまの日韓政府間のやりとりはどっちもどっち、国際政治ともいえない稚拙ないがみ合いに見えます。どうすればそれを打開できるのか、私よりさらに長い朝鮮半島ウォッチャーである著者には当然そのサジェッションがお有りだと思うのです。

 昨今、書店に行くと、むき出しのナショナリズムによって書かれた単行本、雑誌が一つのコーナーを形成しています。これらの本だけを読むことでアジアへの憎しみ、蔑視を増幅していく若い世代に心を痛めています。日韓両国間の現在の人的往来のボリュームをみても、仲良く付き合わないわけにはいかない国同士になっているし、これからもそうでしょう。だとすれば、ぎくしゃくした政府間に先んじて、どうわだかまりを解き、顔の見える付き合いをしていくか、そのことの助けになる情報がほしいものです。


わたしは親韓派でも、親中派でもありません。故郷日本を愛し、「アジア群島人」として、いろんな国と日本が国同士仲良くしてほしいし、個人としても仲良くやっていきたいと願って行動しています。

   


 



 

 


 

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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