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zoom RSS 道新を第2の卒業

<<   作成日時 : 2013/06/26 08:44   >>

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 昨日、北海道新聞社に行き、所有していた同社の株券を社内持ち株会に譲渡の手続きをとりました。役員退任の2010年を道新第1の卒業とすれば、今回は第2の卒業をしたような、ちょっとさびしい気分にさせられました。あとは読者としての自分が残るだけ、かな?

 日本においては、日刊新聞を発行する新聞社の株式は、その会社の事業にかかわる者だけが所有できるという定款上の規定を設けることが日刊新聞法によって認められています。株主による編集権への悪影響、極端にいえば乗っ取りの可能性を排除するためです。いくら大きい全国紙でも株式を上場することはないし、一般の人が縁故をつてに買うこともできません。

 北海道新聞社も同業他社同様、社員、役員は在職中、社内の持ち株会を通じて、中一定範囲の株を所有しており、経営基盤の安定のため、直前役員もまた3カ年の期限で、減額の上継続所有の依頼を受けています。

 この6月で、キタも退職から満3年が経過、過日、同社より、社内持ち株会への全持ち株の譲渡指示がありました。譲渡手続き書を郵送すればそれで済むことでしたが、長年お世話になった古巣へのお礼を込めて、社に書類を持参、担当局員に、玄関ロビーに来てもらって直接手渡しました。

 1972年の稚内支局記者を振り出しに、2003年に旭川支社長になるまで31年の編集局生活。さらに2010年まで38年間、北海道新聞の紙面を当事者あるいは内側から見てきました。退職後の3年間は卒業生として見ているわけですが、やはり、日々の紙面が気になります。

 「これはいい記事だなあ、いい見出しだなあ」と思う時が多いが、「なんだこれは」と朝夕の食卓で怒ってみたり。傍らで家人が「いつまで現役のつもり?」と鼻で笑っているのも知っております。

 実は一昨日24日、開かれた北海道新聞社の株主総会に出席しようかと思っていました。同日付で株の譲渡文書を提出するよう指示でしたので、最後の株主権限の行使になるはずでした。

 経営側として4回出席していますが、株主としては最初で最後でもあります。席上、株主として意見陳述や質問が許されるので、発言しようとも思っていました。

 発言内容は一つの疑問と一つの要望です。
 疑問は、前にも書いたけれど、昭和30年代から第2社会面にあった社外執筆者によるコラム「朝の食卓」の第3社会面への移設は誤った紙面変更ではないか、という点。生ニュース面である、第1、第2社会見開き面にあってこそ、一般記事と朝食とのコントラストが活かされる。新しい”住所”第3社会面では1社、2社見開き面にあるときのような輝きがないように感じてならない。
 
 移設の理由が第1社会面が指定席だった死亡記事を2社に移して、1社の一般ニュースのスペースを拡大する。その玉突きで朝食を3社に移したのなら、それは余りに安易ではないか、と言いたかった。朝食が何十年も2社に置かれていたのは、それだけの理由があったから。それを変更してよいのは、それよりもさらに良い紙面の目玉が案出されるときだと思う。今回がそれに相当するかどうか。

 要望は平和憲法を守る取り組みを紙面で強化してほしいということ。憲法は、少なくとも日本国憲法は「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすること」(同前文)を柱にしている。政治の暴走を押しとどめる最後の砦であって、国民を飼いならすためのものではない、ということを隠ぺいしようという策動がいま強大になろうとしています。来月の参院選でその改憲陣営が3分の2を取る可能性を排除できないところまで来ています。

 北海道新聞がどんな紙面づくりを標榜すべきか。いろんな意見があると思いますが、私たちの大先輩記者、こば金こと小林金三さんが残した言葉が思い出されます。

 こば金は自己を「地方主義者」と規定している、と述べました。地方主義とは地方対中央という単純な意味での地方主義ではなく、強者対弱者、多数対少数、急行対鈍行という対立軸を想定して、自分をどこに身を置くかという立ち位置を常に考え、実行した、と生前おっしゃっていた。

 わたしは戦後、再出発した北海道新聞の原点を担った彼らの指針を参考に、紙のメディアの持続可能な進化を願ってやみません。

 こんなことを少し話してみたかった。株主総会の当日、体調を整える意味合いもあって、滞在先の弟子屈の出発を遅らせ、総会開始までに帰札できませんでした。

 これも、「もうお前は余計なことを言わなくてもよい、ちゃんと後輩たちがやるから」という天の思し召しなのでしょう。

 これからは、ただの読者ですが、いいたいこと、思ったことは、このブログやFACEBOOKで書いていこう。節度を守りながら、ね。

 

  

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
喜多さんの道新への愛が伝わってきました。

時代が流れ人も社会も変わりますね。

きっと次世代が良くしてくれます。
そう信じたいですけどね。

とはいえ、気骨のあるご意見番はいつの時代にも必要なのではありますまいか。
gyoshanabe
2013/06/26 14:22
gyoshanabeさんありがとうございます。
老兵は死なず。消え去るのみということもりましたね。
キタ
2013/06/26 15:59

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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