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zoom RSS 旭山動物園とシンガポール動物園の提携決定を喜ぶ

<<   作成日時 : 2009/01/03 17:07   >>

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 3日の北海道新聞1面トップは「旭山(北海道旭川市)とシンガポール動物園がオランウータンなど絶滅の恐れのある希少動物の保護や繁殖に協力することになった、という記事です。かつて、旭山動物園の小菅正夫園長にシンガポール動物園のことを話したことのあるキタとしては大変うれしいことです。
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  まずはキタがいまから10年ほど前にシンガポールで書いた記事を読んでください。シンガポール動物園の基本は今も変わらないと思います。

 亀の甲羅のように固いココナツの外皮を簡単にこじ開けて、中の実やジュースをうまそうに味わうオランウータンのロン君。傍らでピースサインをしながら、記念写真に納まる夏休み旅行中の日本の子供たち。
 午前八時半に開園するシンガポール動物園の一日は同九時、入場客とオランウータンが一緒に朝食をとるところから本格的に始まる。午後六時の閉園まで、蛇を抱いてもらったり、えづけの様子を目の前で見せるなど入場者とのふれあいが、ふんだんに盛り込まれているのが特徴だ。
 貯水池と深い森に囲まれた自然の地形を利用した九十ヘクタールの敷地のうち、三分の一が動物専用。古里とほぼ同じ環境でゆったりと暮らす動物の生態を観察できるように設計されている。
 人間と動物を隔てるのは溝や生け垣だけ。動物たちはそれを自分のテリトリーの限界と見なし、脱走することなく伸び伸びと暮らしている。
 一九九五年には、アジアにすむ動物の三分の二は夜行性、という分析をヒントに、午後六時に開園する世界で初めてのナイトサファリ(夜の動物園、約四十ヘクタール)を併設した。
 動物園運営の原点は、動物とのふれあいを通じて人間が自然から学ぶということ。
 コンサルタント・マネジャーのミラー・並木雅子さん(茨城県出身)は、日本人客の多いオランウータンとの朝食に立ち会う時、必ずマイクを取ってこう強調する。
 「動物たちが私たちを楽しませてくれる間も、毎日この動物園の十倍の広さの森林が地球上から失われ、動物たちがすみかを追われています」オランウータンとの記念撮影に夢中の人たちの心にどれほど響くかはわからないが…。



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【写真説明】夏休みツアーで、オランウータンとの記念撮影を楽しむ日本からの親子連れ=食事テラス
(1998年8月20日、北海道新聞「シンガポール万華鏡」より)=注=写真は当時の新聞とは別コマです。

  この記事を見せた時、小菅園長はオランウータンは力の強い動物で、いくら訓練をしても、万が一の事故を考えれば、旭山ではオランウータンと一般入園者との直接接触は考えられない、とおっしゃっていました。

 旭山のオランウータンゾーンには10メートル以上の高さのポールを2本立てその間にワイヤが渡してあります。オランウータンがワイヤを行き来するのを地上の人間が見上げるのはしんどい。キタはシンガポール動物園では高い木のてっぺんにいるオランウータンの行動がよく見えるよう木のてっぺんとほぼ同じ高さに観覧ゾーンを設けていることを伝えると、小菅さんは「オランウータンは自分が一番高いところにいてほかの動物(人間も含め)を睥睨(へいげい)することに満足感と誇りを持っています。一度テレビの撮影クルーがはしご車を使って、オランウータンの高さまで近づくとおとなしいオランウータンが怒り狂いました。プライドを傷つけられたのでしょう。動物にもプライドがありますから」とおっしゃったのを憶えています。

 旭川のような寒いところで南の国の象やキリンを冬、雪の屋外に出すのはかわいそうでは、とキタはまた余計なことをいうと、小菅さんは動物は体が大きくなるほど体温の放熱が少なくてすむという「ベルクマンの法則」を援用して、少しの間なら、動物は冬でも屋外に出たがることを教えてくれました。動物(人間も)北に行くほど背が高くなる(高い動物が気候に適合する)理由もベルクマンの法則によるのだと。確かに沖縄の人より北海道の人の平均身長は高いですね。

  話は脱線しました。ともかく世界一流の動物園同士のこれからの提携が楽しみです。ちなみに旭山動物園の面積はシンガポール動物園の6分の1の15ヘクタールとか。「山椒は小粒でピリリと辛い」の典型です。立派、立派。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
昨年の6月に、嫁さんと2人で新婚旅行以来の北海道旅行をした際、旭山動物園を訪れました。ゆっくりした動きのオランウータンに、都会?で暮らす私達がイライラしたことを思い出します。でも園内で働く皆さんの動物に対する思いやりが随所に感じ取られ、人気の理由が分かったような気がしました。
サンペイ
2009/01/05 13:40
旭山動物園の素晴らしさは、動物をただ見せるのでなく、生き生きとした野生の姿をどう見せるか、小菅園長の言葉でいう「行動展示」に徹したからです。たとえばキリンのえさ台はすぐ届く高さでなく、背伸びしてやっと届く高さにしつらえてあり、一生懸命首をのばして餌にありつこうとする姿が見られる。これを基本にしています。なああんだと思うかもしてませんが、ほかの動物園はそれをやらなかった、ということです。 キタさん
2009/01/05 22:34

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キタさん
2009/01/05 22:38

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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