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zoom RSS 視覚障がい者に声掛けを

<<   作成日時 : 2017/06/30 06:14   >>

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 先週の土曜日の朝、北大に用事があり地下鉄菊水駅へ。白杖の男性が改札口まで駅員に誘導されていた。「どちらまで?」と僕。「北24条までです」「僕は18条までだから、一緒に行きましょう」。ぼくの肘を取ってもらって、下りエスカレータまで進む。

 エスカレーターは一人分の幅しかないので、「ここからエスカレーターですよ」と言って腕を離してもらう。けち臭いエスカレータやなあ。

 ホームに降りて再び肘を取ってもらう。大通で東西線から南北線に乗り換え、列車を待つ。列車に乗るとき、男性は「これは何両目ですか?」 。たしか事故防止フェンスに書いてあった。「3両目の前の方の扉ですね」。

 土曜日の8時台の地下鉄は空いていて、並んで座ることができた。道中いろいろ話し込む。

 菊水駅最寄りに住む61歳、38歳で完全失明。ときどき地下鉄にのるが、カンが悪く苦労してしている。普通の高校と養護学校の高等部の両方出た、など、など気さくに話してくれた。

 僕のおりる18条駅が近づいたので。「次の24条駅のドアはどちらが開くかご存知?」と聞くと、「向かい側が開きます」僕は座ったまま「ドアは僕らが座っているこの席から時計の11時の方角にあります」と言ったが、男性は小首をかしげる。そうか、時計の文字盤の数字で方角を伝える軍隊式はなじみがないのか。

 「僕が降りるとき、24条側のドアまでご案内しましょうね」と切り替える。男性は安心したよう。二人は立ち上がり、24条側になるドア手すりに男性の手を誘導し、「じゃあ、ここで降ります。お気をつけて」「ありがとうございました」と頭を下げる男性。

 なぜ、白杖の人に声をかけたかというと、大学で観光政策論を教えるために読んだ本で知ったことがあったから。
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 手元にある「観光のユニバーサルデザイン」(秋山哲男ら著、学芸出版社刊)に以下の記述がある。

 <情報障害>情報障害は視覚、聴覚、触覚が関係している。(人間の=キタ補足)情報の受容能力は触覚を1とすると聴覚は100、視覚の1万(聴覚の100倍)である。したがって、案内や写真を言語で伝えると100倍かかるが、多くの場合、必要最小限の情報、つまり音声や触知情報を伝えるためにかなり情報を割愛している。そのために視覚障害者は不十分な情報で様々な行動や活動をせざるを得ず、間違った判断による行動をとることが起こりやすい。


 街に出た視覚障がい者は大変なのだ、とあらためておしえられた。
 日本のバリアフリー、ユニバーサルデザインが進まぬ中、とりわけ交通機関利用は大変だろう、動いているものに乗るのだから。車いす対応は少し進んでいるが、視覚障がい者向けはまだまだ。だから白杖をつく人に駅やバス停で会ったら、「お手伝いしましょうか」と声をかけてみよう。「大丈夫です」と言われたら「お気をつけて」と別れる。それでいいのだ。

    🔶  🔶   🔶

 白杖の男性との出会いから1週間もたってから、なぜこんことを書いているのか。

 それは昨日のことがあったから。

 大通の北海道新聞社にある書道教室にはたいてい、家から歩いていくが、昨日はほかにあちこち寄るところがあったので、自転車にした。社屋の南側、大通公園側の歩道に自転車の駐輪場がある。といっても歩道を占拠する違法駐輪だが。ズルしてそこに置こうとスペースを探していると、北大通の車道から歩道に延びている黄色い点字ブロックの上にも2台が斜めに置かれていた。

 1台はサドルの前と後ろにチャイルドシートの仕掛け。若いお母さんのものと推察される。もう一台はなかなかしゃれたスポーツタイプ。よほど大切にしているのだろう、チェーンキーの高価そうなこと。

 どちらも、子どもには優しいママ、善良な若者なんだろうが、ここでは、視覚障がい者の姿を想像できない、つまり自分のことしか考えない大バカ者と言わせてもらう。

 私も違法ゾーンに自転車を置く小バカ者だが、それは棚に上げて。

 いま、少なくとも都心部には、黄色い点字ブロック網が張り巡らされ、それを白杖でなぞりながら進む人たちの姿は、以前よりずっと多くなった。その点字ブロックを含む幅2メートルほどの目に見えないレーンは、視覚障がい者の文字通り命綱、ライフラインだということを考えないような者たち、

 「おめえさんたちゃ、人間じゃねえ、叩っ斬ってやる!」 。
       勝新太郎演じる座頭市なら、そういうかもしれない。

 で、僕はどうしたか、施錠された2台の自転車を後輪だけ浮かせて少し離れた植木の雨水桝に運んだ。歩道にだいぶはみ出たが、黄色い点線レーンには支障ないだろう。僕の自転車も先駐車の車間を詰めて潜り込ませた。


 


 

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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