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zoom RSS 憲法守って「人間の安全保障」

<<   作成日時 : 2015/12/24 06:50   >>

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12月22日道新5面ミニ特集「安保法3カ月 識者の意見は」の識者3人の人選は大いに疑問だ。元統合幕僚長が安保法を歓迎し、「集団的自衛権行使を決めるのは政治」だ、という立場を取るのは必然だが、残る2人も「護憲と声高に叫ぶだけではダメで・・」(遠藤)、「安保論議で気になるのは、(中略)護憲一本やりで」(鈴木)という。少なくとも過半数の国民が反対する中、数の論理で強引に憲法9条を踏みにじる「安保法」を成立させた3か月前の与党の蛮行を容認した上で、安保論議を進めようと主張しているに等しい。


3人の識者は紙面の右から順に
@折木良一氏(元防衛幕僚長)
A遠藤 乾氏(北大教授=国際政治)
B鈴木一人氏(北大教授=科学技術)

この欄に登場した3人のうち、折木氏を除く2人の立ち位置がよくわからない。
遠藤氏は「戦後の日本は憲法9条のもと、そうして平和を守ってきた。政府はそれ(憲法9条)を崩してしまう方向にかじを切っている」と総論で、批判しながらも、その展開は「(国会で)政府はむちゃくちゃな理屈を並べ立てるだけ。(中略)野党も違憲、戦争法案、と反対し与党と対立するばかりだった」。つまりどっちもどっち、というだけ。後段では「安保法成立から3カ月立って、本当はこれからが安保論議の正念場だ」と先の国会の不合理を一足跳びして安保論議の土俵に上れ、という。

 さらに「『護憲』と声高に叫ぶだけではダメ」と強調するが、これは鈴木氏の「安保論議で気になったのは「法案反対の人たちが護憲一本やりで、リスクへの備えに目をつぶってでも憲法を守ることを優先した点だ」というのと同じ立場ではないか。


 鈴木氏は科学技術専門だそうで、「あるリスクを減らそうとすると、別のリスクが増える」例として、「原発を停止して火発にすれば二酸化炭素の排出が増えるリスクが増える」という。原発問題は火発との2者択一ではない。この人の言説から科学技術学者=安保に詳しい、は感じられない。9条を守りさえすれば日本は安全だ、などと言って思考停止する人(そんな人は実際にいるのだろうか)を相手にした一般論を論じたてている。

 言っておくが、3か月前の安保法制審議のさなか、国会を取り囲み、全国に広がった「安保法制に反対する」声は、「護憲」が最終目的ではなく、法案自体が戦争への道筋をつけ、戦場に若者を送り込む恐れが強いと懸念する多くの大衆のものではなかったか。その声は今なお力を失っていない。
 
  「3カ月後の今も、これからも、集団的自衛権を行使せず、平和憲法を基礎にした平和外交を進めよ」というのが「識者」ならびに世論の大勢ではないか。


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いま伊藤真(まこと)著「現代語訳 日本国憲法」(ちくま新書940円+税)を読んでいます。伊藤さんは「憲法の伝道師」を自任する弁護士。立憲主義をわかりやすく説明し、平和的生存権を保障する憲法下では「安全保障」という言葉の意味を、国の安全ではなく人間の安全保障として捉えるべき、と説く。安保法問題で「護憲、護憲と声高に叫ぶだけではダメ」などというのはいかに皮相的な捉え方であるかが見えてきます。時宜を得た解説書です。

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 上記の北海道新聞のミニ特集について、キタの新聞社時代の先輩で論客のY氏が、適確に批判しています。長いが引用させていただいた。

あまりにもばかばかしい感じのミニ特集ですが、基本的な点を二、三。(キタ注・箇条書きで6点になったよう)

 @なぜ憲法学者に語ってもらわなかったのか。それも8月末から9月中、下旬の15年安保闘争高揚期に毎日のように国会正門前での集会、デモに加わり主導していた「安全保障法制に反対する学者の会」や「立憲デモクラシーの会」のメンバーになぜ語ってもらわなかったのか

 A北大のお二人は護憲だけではダメ、旧来型の専門家ではダメとおっしゃってますが、ではお聞きします。お二人は一度でも国会正門前に行かれましたか、あるいは札幌でも頻繁に行われていたデモや集会に参加されましたか。高みの見物をされていたのではないですか

 B来年の参院選で与党が三分の二を取れば九条が廃止される可能性があると言われますが、それは目くらましでしょう。怖いのは緊急事態条項が導入されることです。自民党改憲草案九八,九九条です。これが導入されるとナチスの全権委任法に勝るとも劣らない独裁政権が誕生することです。それが麻生が言った「ナチスの手口に学んだら」ということです

 Cリードでは憲法論に終始し、と書いているが、この国の命運を決する事態を迎えつつあるいま平和憲法を語らずしていつ語るのですか

 D道新は平和憲法を潰そうというのだろうか。護憲批判論者に語らせることで、その片棒を担ごうというのですか。もちろん憲法は不磨の大典ではない。必要があれば改正してもいいでしょう。しかし、いま違憲状態の安倍政権下で改憲することはファッショ的な独裁に道を開く自殺行為の何物でもないでしょう。もっと冷静で落ち着いた紙面づくりができないものだろうか

 E元統幕議長の論ももってのほかだ。政治の判断を追認し、悪乗りするだけで、満足な法的整備もされないまま現実に戦場へ送られる自衛隊員一人ひとりの身の安全、安心がまったく飛んでいる。自衛隊員を戦場へ送るな、という呼び声が強まっているのだ。

 

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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