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zoom RSS 戦後70年談話

<<   作成日時 : 2015/08/15 09:48   >>

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昨日、安倍首相が戦後70年談話を発表した。6時からの記者会見をテレビで見た直後に感じたことをFacebookに書いたのでまず、転記します。

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               ▲8月15日朝刊5紙の一面


「会見をライブで聴いてました。「侵略」「おわび」のキーワードはたしかに入っているが、アベさん自身の主語にすることを避けることに腐心したことに気づく。これが、総理からスピーチライターに課せられた絶対条件だったのだろう。長い割には明快とはいいがたい。解説(いいわけ?)の必要な談話、というのが私の印象です」


 村山元首相、50年談話の主が地元大分で会見し、70年談話の感想を述べていた。

 ことばに配慮してずいぶん苦労して作った文章だと思うが、焦点がぼやけてさっぱり分からないという印象を強く持った。100年以上前に西欧諸国の植民地が広がっていたという内容を盛り込むなど、『植民地支配』や『侵略』の意味を普遍化、わい小化している」と述べました。
そのうえで、村山氏は「安倍総理大臣が本当に言いたいことはオブラートに包んで薄めたにすぎない。『村山談話』とはだいぶ中身が違うという印象で、談話が引き継がれたという印象はない。



 村山談話と安倍談話を比べてみた。

 総字数1282字の50年 3322字の70年。どちらが明快で真摯か読みくらべればよく解かる。いいいたことがスパっといえないから回りくどくなり長くなる。

 満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。そして七十年前。日本は、敗戦しました。戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。(70年談話から抜粋)

 わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。(50年談話から抜粋)

朝になり、購読している道新、毎日に加え、コンビニで朝日、読売、日経を買って5紙を読み比べた。

<見出し>
道新 「おわび」間接的言及  首相、70年談話発表  歴代内閣の立場引用
朝日 「侵略」「おわび」言及  戦後70年安倍談話 閣議決定  引用・間接表現目立つ
毎日 おわび歴代の表現引用 侵略・植民地支配に言及 戦後70年 安倍首相が談話
読売 首相「反省とおわび」継承 戦後70年談話発表 「侵略」「植民地」も言及
日経 首相「反省・おわび」言及 内閣の立場「ゆるぎない」 謝罪に区切り にじます 戦後70年談話決定


 村山談話のように首相自身が「私は」と主語を明示しておわびを表明した記述はなかった。「侵略」「深い悔悟」などのことばも並んだ、主体が不明確なため一般論とも取れる表現となり、村山談話」を後退させた。(道新・1面解説
by小林宏彰記者)

 これは誰もが感じるところだ。

 談話の中に「侵略」「植民地支配」という文言こそ入れたものの、ただ言葉を使っただけです。過去の日本のどういう行為が侵略で、誰に対して迷惑をかけたのかも語っていない。(道新2面「保坂正康の目」

 談話の中で気になる表現がある。

 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。

 おわびの継承に「区切り」をつけたい、と首相は、過去の首相談話を引用して「謝罪してきた」と事実を述べただけ。自らの主語で「おわびする」とは言わなかった。

 それは卑劣であり、禍根を残すことに気づくべきだった。私たちの子や孫、そして先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わさせないためにこそ、いま政権にあるあなた自身が明確に潔く謝罪しすることは必須ではないか。

 しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。(談話より)

  謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任をいま、あなたは果たさねばならなかった。
  にもかかわらず・・・。



 昨日の安倍談話、注視して拝聴しました。キーワードはいろいろ散りばめられているのですが、胸に何も伝わって来ない不思議なメッセージです。いったい何を言いたかったのでしょうかー。
 「植民地支配」も「侵略」も「心からのおわび」も歴代内閣の談話は今後も揺るぎなく引き継ぐーと表明したものの、本心としてはどうなのか。周りがうるさいものだから、これらのフレーズを取り敢えず表明しておこうー。ドイツのワイツゼッカー大統領の「過去もこれからも歴史に目をそむけてはならない」という真摯な決意に比べ、何とも安直です。
 「今後とも戦うことはない」と言いながら「積極的平和主義」を掲げ、集団的自衛権を当然のこととする。結局のところ、安倍政権が提出した安全保障関連法案を頭を低くして通してもらうまでの辛抱。こう感じてしまうのは私だけでしょうか。


 上はキタの先輩記者だった丸谷和豊さんがFacebookに書かれた70年談話に対する所感です。承諾をえて掲載させてもらいました。 全く同感です。





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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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