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zoom RSS 須田禎一著「新聞月評」わが記者生活の原点と再会

<<   作成日時 : 2014/02/01 00:14   >>

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 道新社会部時代の仲間で、読書家として尊敬しているめい展氏(札幌市在住)から、友人を介して須田禎一著「新聞月評 1972」(1973年6月、評論社刊)を貸与していただき、いま読んでいます。駆け出しのころ、愛読しわが書棚にあったはずが、転勤、転宅過多のうちに紛失してしまったらしい。

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  優れた「新聞月評」読後感を記しためい展氏のブログをリンクしておきます。まずお読みください。
 http://54153788.at.webry.info/201401/article_4.html

キタが新聞記者としてスタートを切った1972年は、大きな出来事がたくさんあり、戦後日本の節目の年でもありました。須田さんの月評をもとに紹介すると、1月横井庄一氏、ルバング島で発見。4月沖縄返還に関する機密漏洩事件、5月沖縄の本土復帰、9月日中国交正常化などなど。

 こうした事象をジャーナリストとしてどう見るか、それらを報道した新聞各紙をどう評価するか。須田さんの明快でリベラルな評論が冴え渡ります。時を経て古びない立派な分析です。

 1972年は昭和憲法公布から満25年の年でした。
 当時の石田和外・最高裁長官が憲法記念日の前日、5月2日に行った談話のなかで「憲法を守るという意味には、順守することと擁護することの二つがあるが、裁判官としては、順守することが責務で、擁護の立場に立つべきでない」と述べた。

 これに対し、須田さんは「論理の逆立ち」と断じた。「日本国憲法を”人間の尊厳・基本的人権の擁護”のカナメとして把握するならば、それらのカナメが”法と秩序”の名において侵害されるのを守ることこそが最高裁の任務ではないか。擁護と順守を切り離すことは司法府が憲法裁判所としての機能を喪失することを意味する」と反論する。

 翌3日の憲法記念日に武道館で開かれた”自主憲法制定国民会議”にも須田さんは触れています。

 「自民党憲法調査会の稲葉会長が国民の代表者を天皇にすること、国益軽視・人権偏重の現条項を改めること、などの改憲大綱を発表している。その思想は、現憲法を「順守」するという石田長官の思想と、まったく平仄があっている」。

 須田さんは石田発言や自民党の改憲アクションを踏まえ、「(沖縄を除く)本土の憲法論は風化している」、と警告しています。

 「これまでの本土の護憲運動の弱点は、日本国憲法を”すばらしい”据え膳として扱ったところにある」と喝破する。「日本国憲法には欠陥がある。その欠陥を下からの人民の力で補強し、為政者が権力を乱用する場合、いつでも解任できる方向へもってゆくことが肝要なのだ」。

 憲法を据え膳として扱ってきたツケがいま、「戦争放棄」の根幹を揺るがす改憲論の大攻勢となり、特定秘密保護法を産む土壌につながっていきます。

 新聞月評、じっくり再読させていただきます。


 

 

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コメント(2件)

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こんなに褒められたら、永久貸与(プレゼント)ですね。待っている本が多いので、もう読むこともないと思います。ゆっくり読んでください。
めいてん
2014/02/01 14:19
めいてん様
 ありがとうございます。昭和の記者魂を示す書です。しばらくお借りします。
 それにしても、NHKの新会長は、当然質されるであろう、従軍慰安婦、靖国参拝問題について見識をもたなければ、個人ではなく職責としての答えも用意しておかなかったというのは、そもそも、このポストに就く資格のない人物。選ぶほうが悪い。
 記者会見やインタビューに臨む記者の姿勢も随分変わってきた気がします。会見の主のしゃべる話をその場でパソコンに打つだけの自動記録機に成り下がっているのか。だから、籾井さんも油断したのでしょうか。
キタ
2014/02/02 09:54

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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