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zoom RSS 「檄を飛ばす」と「激励」はちと、ちがう

<<   作成日時 : 2012/10/21 07:44   >>

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 このごろ、気安く使うなあ、と違和感を覚えている慣用句に「檄を飛ばす」があります。激励するの言い換えもしくはその強調に使っているようですが、ちょっと違うのではないか。

 メジャー1年目を終え、12日に帰国していたレンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が20日、自身のツイッターで「澤村、頑張れ!!」とゲキを飛ばした。(10月20日、スポニチアネックス)

 これなんぞ、ダルビッシュ投手が友人を激励しただけ。ゲキの由来は檄書。@昔の中国の徴召または説諭の文書A敵の罪悪などを挙げ、自分の信義を述べて衆人に告げる文書。ふれぶみ。「檄文・檄書」。慣用として「檄をを飛ばす」−と広辞苑にあります。

 これまでの私の言語体験では、友達や一般のファンが激励する程度のものではなく、その組織の統率者、あるいはその上にいる親組織の代表級が一線にいる部下を重々しく鼓舞するときに「檄を飛ばす」と使っていた。

 それとともに、発する内容が、「がんばれ!」程度のワンフレーズ・アドバイスではない、もう少し内容のあるものを檄と呼ぶのではないか。

 「檄」を飛ばすが、「ゲキ」とカタカナで書かれ始めたときから、このことばが軽く扱われ始めたのだろう。

 ダルビッシュにとってはかつて自主トレを一緒にやった球界の後輩だが、専属のコーチではない。「ゲキを飛ばす」立場にない。使うのは絶対に間違い、とは言わないが、大げさすぎて違和感が残る。

 そのうち、「小学校の運動会で観覧席からおとうさん、おかあさんがわが子にがんばれとゲキを飛ばした」てな新聞記事が出るかもしれない。親の気持ちはわかるが、これも場違い、大げさすぎる。「声援を送った」でよい。

 慣用句や熟語のヘンな使い方、またはヘンな文法はたいていスポーツニュースから生まれ、一般ニュースに広がり、すぐに世間一般で慣用化される、というプロセスがみられます。

 スポーツ記事は勢いと新鮮さが命だから、どこからでも便利なことばを引っ張り出してくる。その貪欲さには敬意を表するが、それを受け止める若い世代に免疫力、フィルターがない。伝統的な日本語の使い方を身につけていないから。

 昨日、NHKテレビをみていたら、若者ことばに反発する旧世代のことをテーマにしていました。他人のことば使いをやたらと批評したがるのは60代では78%に上る、という。わたしなどその典型だなあと納得、苦笑しました。

 「ことばは生きもの、どんどん変わるのは当たり前」、と嘯(うそぶ)く輩(やから)がいるが、だからといって品のないめちゃくちゃなことばをつくったり、聞き覚えのある難語を適当に借りてきて誤用を垂れ流していいという法はない。大気汚染、水質汚染が自然に対する公害であるならば、それは文化に対する公害というべきだと、わたしは思っています。

 50歳以下の若者よ、マンがばかり読まず、もっとまともな本を買って読みなさい!BOOK OFFでもいいから。まともな本の見分け方? それは…むずかしい。

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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