感謝カンレキ雨あられ @アジア群島人

アクセスカウンタ

zoom RSS 経済オンチにも読ませる日経新聞のしたたかさ

<<   作成日時 : 2010/03/21 08:24   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0

  よその新聞を褒めるのはしゃくにさわるけど、日経には大きなコストを掛けてもここだけは絶対に読ませるという意気込みを感じさせる長寿番組がいくつかあります。キタにとって、それは日経得意の経済関連記事ではなく、文化、社会の分野です。経済オンチにも熱心に読ませる戦略が憎たらしい。

 毎朝、自分が禄を食む北海道新聞の次に広げるのが日経です。1面トップはなにか、とちらっと見ただけですぐ最終の文化面まで、一気にワープします。辻原登さんの小説「韃靼(だったん)の馬」を毎日読まないと落ち着きません。江戸時代の日朝交流の史実、朝鮮通信使を縦軸に、海峡を隔てた二つの国の若者が愛憎スペクタクルを展開中です。日朝の物の考え方の違いもよく描けています。キタの尊敬する雨森芳洲も重要な役割を担って登場します。

 それからその左上の「私の履歴書」。この登場人物の選択もよい。3月は女性サニタリー用品のユニ・チャームを一代で築いた高原敬一朗さん。私は財界人や政界人の自慢話はあまり好きではないのですが、今回はなかなか面白い。2月のゴルファー青木功さんはもっと良かった。青木の人間的魅力が十分伝わりました。

 きょう日経ぼめをしようと思い立ったのは、もうひとつのキタのお気に入り、毎週日曜日の「アート探求」というページにある瀬戸内寂聴の「奇縁まんだら」のことを書きたかったから。

  87歳。長きにわたる文壇人との交流を赤裸々に暴露する随筆コラムで、わたしたちの覗き趣味を満足させてくれますが、決して下品にならず、誹謗中傷にならず。さすがの手練れ。

  きょうは文芸評論家、江藤淳。江藤の生前、瀬戸内さんとは仲が悪いとなにかで読んだことがあったので、どれどれと楽しみにして読み進む。以下のエピソード。

 ある時、有吉佐和子(故人)が瀬戸内さんに電話してきて、「あんた、わたしの作品の悪口ゆうてた、て江藤はんゆうてはったで」(カッコ内はキタ潤色)と怒る。身に覚えのない寂聴さん、腹を立てて江藤に電話。「ええかげんなことゆわんといて」(同)。江藤「そんな下らない女どうしのけんかなん知ったことじゃない。勝手にやってくれ!」(原文のまま)。ガチャン(キタ潤色)。

  それ以来、江藤に自作を褒められたこと読んでもらったことがない、と寂聴さんはこの欄で書いています。

  その江藤が「文藝」の懸賞作品の選者に推薦したという。瀬戸内さんは文芸批評の正確さと公正さと自負を江藤から教えられたといい「いつでも丁寧に作品を読んでいて批評にいささかの神経のゆるみも見せなかった」と信頼を寄せる。

 江藤は1999年66歳で自死。「心身の不自由が進み、病苦が堪え難し」という遺書を残し。「文語体にしたところに、江藤さんの自殺決行に対する自らの励ましのようなものを感じて、悲痛の涙を禁じえなかった」と寂聴さんは書いている。
  
そうそう、この欄のイラストが横尾忠則さんというのもゴーセーでうらやましい。

 スポーツ欄の豊田泰光さん(元西鉄ライオンズ)のコラムも欠かさず読みます。
  

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
【自然体で書こう】読ませるブログ
気長に少しずつ、まさしく自然体で挑むことこそが、プログの楽しさを味わう最大のコツなのだ。 ...続きを見る
ぱふぅ家のサイバー小物
2010/08/11 17:45

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


    
経済オンチにも読ませる日経新聞のしたたかさ 感謝カンレキ雨あられ @アジア群島人/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる