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zoom RSS 菅家利和さんの怒りと映画「フィクサー」

<<   作成日時 : 2010/01/25 06:50   >>

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 先週の報道で心に残るのは小沢一郎氏の検察出頭より、足利事件再審の菅家さんと当時の取り調べ検察官、大塚氏とのやり取りでした。菅家さんを真犯人と決めつけ、自白を誘導した検事に「17年分の謝罪をしてほしい」と鬼検事さながらに迫っても、元検事の謝罪の言葉は最後までなかった。
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きょうはベタ雪。春の気配?

 DNA検定の見直しによって、菅家さんの冤罪が明確になったとき、私たちは菅家さんの逮捕以後、供述をころころ変えた菅家さんを「意志の弱い性格が招いた結果でもある」と感じたし、そんな報道があった。その後の報道を見てもこの人は本当に穏やかで争いごとの嫌いな人だとわかりました。

  でも、菅家さんのような人は世間にたくさんいます。いやそんな人の方が多いのかもしれません。それがある日、突然しょっ引かれ、17年も獄中につながれる。名誉も誇りも奪われ、17年とい歳月を奪われる。

 数日前、菅家さんはテレビの取材に「45歳で逮捕され、62歳で出てきました。私には50代(という時代)がないんですよ」と語っていました。まことに心痛みます。

 その穏やかな菅家さんは確実に以前より強くなった。今は自分の考え、怒りを明快に表現する人間になっています。

  大塚元検事の取り調べの録音テープが公開されました。その詳細を読むと、虚心坦懐に供述を聴けば、取り調べのプロでなくとも、無実の可能性をくみ取れる局面があったことがわかります。プロといったって予断と偏見があれば見えるものも見えなくなる。いや菅家=クロをあらかじめ結論づけて敢えて見ようとしないのだとわかります。

 今回の裁判でこうしたテープを公開したのは、無罪かどうかの判断のためというより(もう大勢は決しています)、菅家さんの名誉回復に資するため、という裁判所の配慮があったと報じられています。

 菅家さんが意志薄弱な人だから供述をころころ変えたのではなく、取り調べそのものが無茶苦茶だったということを白日にさらすための異例の措置だったと。

  菅家さんはテレビのインタビューの中で、「私は獄中にいて、いじめにあい、何度も殴る、けるの暴行を受けた。そのなかで強くなって行った」と述懐しています。なんと悲しい言葉かと思う反面、人間は苦境、逆境に長く置かれて強くなることにも感銘を受けます。

 菅家さん最近の言動を見て、学生時代見た映画を思い出します。

 ジョン・フランケンハイマー監督の「フィクサー」という作品。
 帝政ロシア時代末期、無実の殺人罪い問われ、自白しないため未決囚のまま何十年も獄につながれ拷問を受けたのち、釈放されるユダヤ人役をアラン・ベイツが演じていました。主人公は名もない貧しく善良な修理屋(英語でフィクサー)だが、長い獄中での拷問から解放され、始めて正当な裁判を受ける日。ラストシーンはふらふらの足取りながら、意志を強固に持つその眼はかつての善良な気の弱い「ただの人」ではなかった。

 1968年の作品。実話に基づくものであり、原作か映画かあるい両方がピューリッツアー賞を受けたはず。

大学2年生だったか、キタの人生の変わり目に見た作品。ラストシーンのアラン・ベイツの姿と菅家さんがオーバーラップします。


  きょう25日朝の散歩で、寒さはかなり緩んでいました。河川敷からルネッサンスホテル裏の歩道まで戻るとき、リキタと登る斜面はズボ、ズボと長靴が雪にめり込みます。登りきると汗ばんでいました。春はそう遠くない。

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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