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zoom RSS 記者はサインをおねだりしてはならぬ

<<   作成日時 : 2009/04/11 23:38   >>

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 今朝の北海道新聞第2社会面に面白い記事が出ていました。昨日東京・椿山荘で行われた将棋の名人戦の最中に、フリーの75歳の観戦記者が対局中の羽生善治名人に白い扇子を差し出してサインを求めるという失態を演じたという記事。土俵上でがっぷり四つに組んでいる朝青龍と白鵬のところに行って「すみません、サインください」というのと同じです。しろうとの観客ならまだしも、その世界のしきたり、作法を熟知しているはずのプロの記者がそれをやったのですから。シンジラレナーイ。

  キタが新聞記者になって自らに課してきた「してはいけないこと」のひとつは、取材やインタビュー、つまり仕事で接した相手がいかに著名人であり、心から尊敬できる人であっても「サインください」は口が裂けても言わない、ということ。なぜか。

  理由のひとつは、職務上の特権、アクセス権を個人的に利用してはいけない。二つめは取材相手にサインを求めるのは相手にべったりとのめり込む行為。記者としてニュートラルなスタンスで取材し、執筆する姿勢とは相いれない行為だと思うから。

 そんなことはくだんの観戦記者が知らぬはずはないと思うでしょう。でも、将棋や囲碁の世界では、棋士)が(スターであるなしにかかわらず)大変気軽にサインの求めに応じてくれるかを知っています。他のプロ競技の人たちは将棋や囲碁の棋士がいかにファンを大切にしているか見習うべきです。
  
 そんな雰囲気のなかで、仲間意識から羽生さんに扇を差し出してしまったのでしょうが、いかにそうでも、対局中にやるのは常軌を逸しています。75歳の記者は職業人としては万死に値す。つまり、職を辞するべきでしょう。

  その異常な行動に羽生さんは「突然のことなので戸惑ったが、10秒、20秒のことなので対局に影響なかった」と、求めに応じたと報じられています。さすがあ。

  なおフリーの観戦記者とは囲碁、将棋のタイトル戦を主催する新聞社などに属さず、主催者や競技団体の許可をを得て対局場に出入りでき、新聞社の委託を受けて観戦記を寄稿する人たちのことです。総じて、何十年も続けているベテランです。ポスト替えのある新聞社記者にはまねのできないコクのある記事をかいてくれます。

  ところで−。
  キタは前段で偉そうに「サインをねだったことはない」書きましたが、向こうが勝手にくれる時は例外です。学芸部(現在は文化部と生活部にわかれています)にいた30歳代前半、「新人歌手の一日」という狙いで、今は味のある演技をする女優として有名なイニシアルK・Kさんにべったりくっついてルポを書きました。

  朝いちばんで東京から札幌に来て遅い便で日帰りする16歳の新人歌手でした。過酷な日程の上に、おじさん記者の取材まで付き合わせたお詫びに、千歳空港で別れ際、「白い恋人」だったか、安いお土産を手渡したお返しに、札幌市内のレコード店でのキャンペーンでばらまいた色紙の残りの1枚をくれました。へたくそというより幼い字でした。今はもっとうまく、味のある字を書いているだろうなあ。

 曲名と名前をフエルトペンで書いた色紙はしばらくは押入れかどこかにありましたが、転勤が重なるうちにどこかにいってしまいました。サインといっしょにくれた「私の16歳」というタイトルのドーナツ盤はまだ真駒内の物置小屋にあるはずです。あのサイン残しておいて「何でも鑑定団」に出したら1万円くらいになったかもしれませんね。

◇◆◆◆◇
  このブログを書いたあと、キタのウナギの寝床のような勉強部屋の引き出しをひっかきまわしたら、日本将棋連盟から戴いた田中虎彦九段のサイン入り扇子が出てきました。これもおねだりしたものではありません。念のため。
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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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