感謝カンレキ雨あられ @アジア群島人

アクセスカウンタ

zoom RSS ホームレス支援で人間社会の度量が試される

<<   作成日時 : 2008/12/21 18:58   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 0

  きょうUHBTVの13:55-14:55の時間帯で「日曜ノンフィクション 路上に生きた男」(フジTV制作)をみました。ストリートパフォーマンスをしながら路上生活をしていた男性(37歳)がなんとか屋根のある家で暮らし、定職を得るまでのこの3年間を追ったドキュメントです。この人、キタもススキノで何度か見かけ、カンパもしたこともあったので、ドキュメントの最後がどうなるのかハラハラ見てしまいました。

 この人通称「オルカ」といい、オホーツク海に面した佐呂間町の出身。風に吹かれるように東京に出て、15年ほど前からホームレスに身を落とす。ホームレスといえども、日々の糧を得る手段を持たないと餓死します。オルカが選んだのは路上パフォーマンス。といっても洗練された芸に達したものではなく、真っ黒な装束に黒のストッキングを頭からかぶり、人形振りのような仕草を見せるだけ。

  渋谷の公園に段ボールハウスから繁華街に出勤、なんとか糊口をしのいできたが、当局の手で段ボールハウスか撤去され、北海道に舞い戻る。札幌・ススキノ、旭川、北見でパフォーマンスする。チップを入れるざるには、時として「千円札で下の小銭が見えなくなるほど」((オルカ)集まることもあれば、3ケタにも達しない日もある浮草稼業。それだけではない。高校生の悪がきやチンピラにからまれ、払いのけた手が当たったと言って警察につきだされたことも。

 オルカは故郷佐呂間の母親のもとに10年ぶりに帰りますが、身についた都会での気ままな生き方は捨てられず再び旅にでます。

 ここまでは3年ほど前のドキュメントでキタもみました。その後偶然、ススキノ・ロビンソン前でパフォーマンスしているオルカを見かけ、キタは「テレビで見たよ。がんばってね」と声をかけ、しばらく演技を見たあと(見ずにカンパするのは物乞いに施すのと同じ。パフォーマーには失礼になる)4ケタの一番下の額の紙幣を1枚、差し上げました。それでは気が済まず、ロビンソンから駅前通りを隔てた回転寿司屋でさんまの棒寿司を買って差し入れました。

  その後もう一度ススキノで見かけたとき、また伊藤博文を1枚。「僕のこと憶えている?」と恩着せがましく聞くと、黒いストッキングの中からコックリうなづいてくれました。憶えてなくても横に首は振れんでしょうけれど。

  その後、ぱったり見かけなくなったので、心配していましたから、きょうの続編ドキュメントは見ないわけにはいきません。

 オルカは10数年に及ぶ路上生活、とりわけ、ここ数年の気候の厳しい北海道での暮らしで体力はかなり低下していました。実年齢の37歳より10歳ほど年上に見えます。

  路上生活に見切りをつけようと、ホームレスに無料でアパートを提供する篤志家に身を寄せ、ススキノの路上パフォーマンスに出ていましたが、これも長続きはしません。屋根の下での暮らしで気が緩んで酒量が増え、仕事をさぼりだす。稼ぎの半分を食費として納めるルールも守れなくなり、アパートを出て、TVスタッフとも連絡を絶ってしまいました。

 再び連絡が取れると、なんとオルカは円山地区のアパートに住み北海道新聞の販売店で配達の仕事をしていて、以前よりも元気そう。「どうやって?」

 たまたま知り合ったアパートの大家(女性)は酒をやめることを条件にアパートに住まわせ、仕事まで口をきいてくれたといいます。

 番組ディレクターが大家に聞きます。「ホームレス生活で、ひどい身なりの彼によく部屋を貸しましたね」。答え「ホームレスをしていたら汚くなるのはあたりまえでしょ」と涼しい顔。そうなのです。結局、ホームレス救済のきっかけをつくってくれるのは、政治家や役所がデスクワークでこしらえた「セイフティ・ネット」ではなく、周囲の人間のあたたかい「度量」なのです。

  この女性と交わした賃貸契約書には「酒をやめます」というオルカの肉筆がありました。こんな賃貸契約書みたことない。オルカを雇った新聞店も「お得意様から頼まれればことわれませんから」と言っていました。ひげ面で垢にまみれ、ホームレスを絵にかいたような姿でいきなりぬうっと現れても雇うところはないでしょう。

 番組のおしまいで、ディレクターは最初にアパートの部屋を貸した男性にマイクを向けます。この男性は「オルカにとってこれでめでたし、めでたしとはいかないでしょう。問題を解決していかなければならないことがまだまだ出てくるでしょう」と予言します。 こんなオルカは平均的なホームレスでしょう。

◆◇◇◇◆
  黄昏時になってリキを連れて豊平川に散歩に出ました。河川敷も遊歩道も新雪で真っ白です。リードをつけたままジョギングしてみました。リキはぐんぐんスピードを上げ、キタを追い抜くとリードは伸びきってピーンと張ります。気づいたリキは主人を振り返りながら、スピードをゆるめる余裕です。息の上がる飼い主に「どうだい!」と笑ったようにも見えました。


 

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
生活など困ってないでしょうか?
わたしの場合、この方法で、楽勝で生活しております。 ...続きを見る
最悪の不景気
2009/01/01 00:20

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


    
ホームレス支援で人間社会の度量が試される 感謝カンレキ雨あられ @アジア群島人/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる