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zoom RSS 花も嵐も踏み越えて−新聞の進む道

<<   作成日時 : 2008/10/16 14:15   >>

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  昨日、札幌コンベンションセンターで第61回新聞大会が開かれました。年に1回、日本新聞協会加盟の全国の新聞社が集まってよりよいマスコミ像を探る催しです。札幌での開催は1991年以来17年ぶりです。36年の新聞社務めで、この大会に出席するのは初めてです。協会賞の授賞式や研究座談会を見守りながら、これからの新聞のあり方について考えさせられた一日でした。
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 ことしの新聞協会賞のうち、毎日新聞に贈られた「アスベスト被害新たに520個所。厚労省は非公表」の受賞者挨拶に感銘を受けました。大阪毎日・科学環境部の編集委員の大島秀利さんは、国が公表していない520個所の被害を10年掛けて調べ上げ報道しました。取材源はアスベスト被害に苦しむ患者との間で信頼関係を築いて入手した資料でした。
 
 気の遠くなるような地道な調査を支えたのは、「病床で苦しむ患者たちの姿だった」と大島さんは言います。単に資料をこねくりまわして書いた記事ではなく、人間を相手にした現場取材から生まれたスクープだということです。そしてこのスクープで取材が完結したのではなく、患者たちのの苦しみが続く限り、これからも書きつづけなければならないと、自らに課していました。

 「新『創業』時代を迎えた新聞業界」をテーマにした研究座談会は休憩を挟んで3時間に及ぶ熱心なディスカッションでした。菊池北海道新聞社長をコーディネーターに、秋山・朝日、高橋・新潟日報、川崎・西日本の3紙社長と、読者、ユーザーの立場から電通クリエーティブディレクターの佐藤尚之さんがパネリストになりました。

 新聞業界は読者の漸減と広告需要の大幅落ち込みという未曾有の厳しい経営環境に立たされてます。その現状を打開してマスメディアとしての信頼を維持できるか。編集に関しては、「新聞の真骨頂は調査報道にある。記者の資質を高めて調査報道を軸に紙面の質をさらに向上させたい」(秋山氏)、「地域を大切にし、地方紙同士の連携を強めてきめ細かい報道を」(高橋氏)、「新聞にはジャーナリズムと生活に役立つ情報サービスという二つの使命がある。シンプルでも、その二つの分野できちっと読者の信頼に答えていきたい」(川崎氏)と語りましたが、3氏とも、販売、広告分野では将来に明確なビジネスモデルを描けないという苦悩を見せました。

 これに対し、佐藤氏は「あまりに悲観的過ぎないか。広告でいえば、ネット、フリーペーパーを含め、メディアが多様化しているが、野球のオーダーにたとえると、新聞、テレビは、今も3番、4番バッター。かつてのエースで四番という存在ではないにせよ、ほかのメディアと相互補完しあいながら業績を維持できるはず」とエールを送ってくれました。

 佐藤さんが「いまの若者はネットに傾斜しているが、彼らはネットから知識を、新聞からは知恵を得ようと使い分けている。若者は活字(新聞)離れしている、と決め付けないほうがよい」といった意味のことをい言われたのが印象に残っています。「新聞はバランス栄養食」という比ゆも、さすがコピーライター、うまい!と感心させられました。

 私たち新聞の内部に長くいる者は、かつてない困難に直面するあまり、将来に対し、必要以上にネガティブになっているのかもしれません。ポジティブにものごとを考えて打開していくべきなのでしょう。

 この研究座談会の詳細は今朝の北海道新聞8、9面に掲載されています。同志社大学大学院教授の浜矩子氏の基調講演もなるほど、なるほどとうなりました。あわせてお読みください。










 

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Kita, WHO?

1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。11年3月から13年3月まで、JICAシニアボランティアとしてモンゴル国立農大(ХААИС)ダルハン校でエコツーリズムと基礎日本語を教えた。趣味は渓流釣り、映画、クラシック音楽鑑賞、漢字書道。書号は景泉 にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
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